歌人・僧正遍昭と絵師・鈴木春信の心の闇「蓮は泥より出でて泥に染まらず」とは思えなかった? (5/5ページ)
百人一首で取り上げられている歌も、
天つ風 雲の通ひ路 吹き閉ぢよ 乙女の姿 しばしとどめむ
“天空の風よ、天上と地上を結ぶ道をとざしておくれ。美しい天女の舞を、今しばらくみていたいから”
というロマンティックな歌です。
ただしこれは出家前に詠まれた歌であり、僧正遍昭は出家前と出家後の和歌の傾向が変わった言われています。
まとめ天皇の孫という高貴な立場にありながら、自ら出家して僧となり、“僧正”という位の高い僧となった僧正遍昭。
きっとその人生の中で色々なものを見聞きしてきたことでしょう。そのような高僧である人物が詠った歌がこの歌なのです。
蓮(はちす)葉の にごりにそまぬ 心もて なにかは露を 玉とあざむく
“真の悟り、真の聖、真の心の清浄を得るということ”がどれほど困難なことであるか、ということではないかと筆者は読みましたが、皆さんはどうでしょうか。
(完)
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