日本人は”劣等人種”?明治時代、国際結婚による「人種改良」を主張した井上馨 (3/4ページ)

Japaaan


そんな貴公の一助になればと人種改良の妙策を思いついたのであるが、良かったら聞いてはくれまいか?」

「ほぅ、その策とは?」

何と、人種改良に反対するかと思ったら、献策までしてくれるなんて……やっと自分を理解してくれたのか、と少し嬉しくなってきた井上を、小弥太は怒鳴りつけます。

「簡単だ!まずは貴様の娘を西洋人の妾(めかけ)にしろ!それから日本全国の娘たちを片っ端から西洋人の妾にするのだ!そうすれば紅毛緑眼、鼻の尖った子供が生まれるだろう!出来るものならやってみろ!」

これを聞いた井上は小弥太の真意を覚って二の句が継げず、以来、人種改良の主張は尻すぼみになっていったのでした。

男性が「結婚」と言う時、往々にして「男性が相手の女性を娶る」ことをイメージしがちです。

この時の井上もまた「自分たちが西洋女性を娶る≒妾にする」ことを考えていたのでしょうが、相手(西洋女性や、その家族)の立場になってみれば、誰が好き好んで大事な娘を「劣等人種」なんかに嫁がせたいものでしょうか。

大事な娘を、誰が好んで妾に出すだろうか(イメージ)

どうしても「人種改良」がしたいと言うなら、こちらから大事な娘を西洋人に差し出さねばならず、またこちらは「劣等人種」ですから、正式なパートナー・妻ではなく「妾に置いていただく」必要があるでしょう。

「人種改良の第一号として、お前の娘を西洋人の妾にしろ」

そこまで言われて初めて、井上はみんなが人種改良に反対する理由を理解したのでした。

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