世界の福本豊 プロ野球“足攻爆談!”ソフトボールを金に導いた「当たりゴー」 (1/3ページ)

Asagei Biz

世界の福本豊 プロ野球“足攻爆談!”ソフトボールを金に導いた「当たりゴー」
世界の福本豊 プロ野球“足攻爆談!”ソフトボールを金に導いた「当たりゴー」

 ソフトボールの金メダルには感動した。上野の投球に北京五輪から13年ぶりの思いが伝わってきた。チーム全体に「絶対勝つ」という気迫があった。あの姿こそ本物の「一丸」と言える。鉄壁の守備で1点を防ぎ、攻撃では際どい球を見極めて、ファウルで粘って四球をもぎとる。ランナーがいる場面では、進塁打で進めて、三塁走者は「当たりゴー」などの高度な走塁で1点を奪っていた。

当たりゴー」というのは、僕が現役時代の阪急・上田監督が得意としたギャンブル的な走塁戦術。普通は無死や一死で三塁走者は打球がゴロと分かった瞬間にスタートする。でも「当たりゴー」というのは、バットがボールに当たった瞬間にスタートを切る。当然、ライナーになったら併殺になるリスクもあるが、ゴロならセーフになる確率が上がる。

 阪急は「当たりゴー」より、さらに上のエンドラン気味のスタートもあった。投手の投げた球を見て、ストライクゾーンの低めならスタートを切るというもの。バットにボールが当たった瞬間にはすでに三本間の半分ぐらいまで出ているので、空振りや見逃し、ライナーなら戻ることはできない。打者との信頼関係がないとできない作戦。日本シリーズで巨人相手に成功させた時などは、してやったりやった。

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