神も仏も斬り殺せ!武士道のバイブル『葉隠』が伝える忠義の精神 (2/4ページ)
息子の神頼みに喝!
今は昔、佐賀藩鍋島(なべしま)家の家老・鍋島安芸守茂賢(あきのかみ しげまさ)の元へ、息子の鍋島志摩守茂里(しまのかみ しげさと)から使者がやって来ました。
「……志摩は、何と?」
「は。『京都の愛宕(あたご)権現へ参詣したし』との由にございます」
「それは何ゆえか」
軍神として武士たちの崇敬を集めた愛宕権現の化身・勝軍地蔵。Wikipediaより(撮影:PHGCOM氏)
「は。『愛宕権現は弓矢に霊験あらたかな軍神と聞き及びますれば、武運長久を祈願する』との由に……」
そこまで聞いた途端、茂賢は激昂して使者を怒鳴りつけます。
「そんなものは無用じゃ!卑しくも鍋島家の先鋒を仰せつかる当家の者が、愛宕権現など恃みにしてお役目が果たせるものか!よいか、志摩に伝えよ。