フジツボから着想。ひどい出血もすぐに止まる最強の医療用接着剤が開発される (1/3ページ)

アメリカ、マサチューセッツ工科大学(MIT)で新たに開発された医療用接着剤は、傷口に塗れば、激しい出血でもわずか15~30秒で止めてしまうという。止血剤が使用できないような血まみれの患部にも使用できるそうだ。
出血多量が死因となるケースも多いが、この接着剤があれば防ぐことができるかもしれない。開発のヒントになったのは、船や海岸の岩場にびっしりと張りついているフジツボだそうだ。
・ひどい傷口でも15~30秒で出血を止める接着剤
現在の医療の現場では、怪我や手術によってできた傷口からの出血は、「止血剤」によって処理されるのが一般的だ。
止血剤は血液を固めることで出血を止めてくれる。しかし効くまでに数分かかることもあるし、出血がひどすぎるときには使えないこともある。
しかし『Nature Biomedical Engineering』(8月9日付)で紹介されている医療用の接着剤ならば、止血剤が使えないようなひどい傷口でも15~30秒で出血を止められる。・自然に分解され、炎症も起きない
それだけではない。一度塗れば数週間はそこにとどまり、傷口が治った頃に分解されて自然に消えてしまうので、わざわざ剥がす必要がない。
ペースト状なので、不規則な形の傷口にも使えるし、ついでに周囲の組織に炎症を起こさないという点でも安心だ。