フジツボから着想。ひどい出血もすぐに止まる最強の医療用接着剤が開発される (2/3ページ)

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photo by iStock

・フジツボから着想
 開発のヒントになったのは、海に生息するあの固着動物、フジツボだという。この貝のような、ときに不気味なクリーチャーにも見える生物は、表面の水分や汚れなど物ともせず、濡れた岩場にがっちりと張りついている。普通の接着剤ではほとんど不可能な芸当だ。

 その秘密を探るため、ユク・ヒョヌ氏らがフジツボの文献を調べてみたところ、どうやら彼らは2種類の液体を分泌しているらしいことが判明した。1つは水分を弾いてしまう油分、もう1つはピッタリとくっつくためのタンパク質由来の接着剤だ。

 これをモデルにして医療用接着剤がつくられたのは2019年のこと。しかし、このときは両面テープのようなものだった。

 ユク氏らはこれを改良するために、接着剤を凍らせてから小さな粒子に破砕。それをシリコンオイルに混ぜてペーストタイプの接着剤を開発した。
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image by:bioengineeringcommunity

・既存の止血剤よりも効果的
 これがフジツボの分泌液と同じように作用する。オイルが血液を弾き、そのあとで極小の粒子が互いに結びついて傷口を塞ぐのだ。
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