その昔「衣替え」は実は厄払いだった。季節の習慣の背後にある日本の”ケガレ思想” (3/5ページ)

Japaaan

これがとても複雑で、4月1日~5月4日の期間と9月1日~9月8日までの期間は袷(あわせ)という裏地付きの着物を、また5月5日から8月末日までは帷子(かたびら)という裏地なしの単仕立ての着物を、そして9月9日から3月末日までは「綿入れ」という表布と裏布の間に綿を入れた着物の着用を定められていました。

衣替えの習慣は現代的どころか、昔の方が切実で厳格ですらあったのです。

明治時代以降は洋服が広まっていき、衣替えのルールもシンプルになりました。国家公務員の制服と学生の制服を夏と冬に替えるようになり、その日にちが6月1日と10月1日ということで定められたのです。

他にもある、6月のケガレ祓い

さて、衣替えのそもそものスタートが「ケガレ祓い」にあったことは先に書きました。

先にも少し書きましたが、6月は一年の中でも梅雨時のジメジメ鬱陶しい時期とあって、最もケガレが積もりやすいと言われていたようです。さらに猛暑や災害も起こりやすいですね。

そこで、日本に伝わるお祓いイベントの中でも、半年に一度の大きなものである「夏越の祓(なごしのはらえ)」というのが行われるようになりました。これは一年の折返しにあたる6月30日に各地の神社で行われる行事で、半年分のケガレを落とし、残りの半年の無病息災を祈願するものです。

ちなみに、冬に催されるのは「年越の祓」と呼ばれています。どちらかというと年越の祓の方が盛大に行われるイメージですが、いずれも節目に行われる大切な行事です。

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