その昔「衣替え」は実は厄払いだった。季節の習慣の背後にある日本の”ケガレ思想” (4/5ページ)
大晦日・お正月・節分・お盆をつらぬく日本文化の「根っこ」とは?【前編】
夏越の祓の由来は神話にまで遡ることができ、イザナギが行った儀式がその起源とされています。主に行われるのは、神社に大きな「茅の輪(ちのわ)」を設けて行われる「茅の輪くぐり(ちのわくぐり)」と「人形流し」の2つです。
茅の輪とは、茅(ちがや)や藁(わら)を編みこんだ大きな輪のこと。神社の境内に立てられた直径数メートルほどのこの輪を潜り抜けることによって、半年分の災厄が洗い流されるのです。
このくぐり方にもきちんと作法があり、「水無月の夏越の祓する人は、千歳の命延(の)ぶというなり」と唱えながら、左回り→右回り→左回りの順で、8の字を描くように三回続けてくぐるとされています。
ちなみに、この輪に使われている茅を輪から抜き取って持ち帰ったりしてはいけません。そこには輪をくぐった人たちのケガレや厄が染み込んでいるからです。それ自体が「ケガレて」いるわけです。
そしてもうひとつの「人形流し」も、この、ケガレや厄を別のものに染み込ませるという考え方が基本にあります。

