人生は何度かやり直せる。だからこそ真剣になれる――小説第2作『これはただの夏』を燃え殻さんに聞く(2) (3/5ページ)

新刊JP

■人生は何度かやり直せる。「何度か」だからこそ真剣になれる

――この小説は、「ボク」と登場人物の関係の始まりと終わりが唐突にやってくるという、まさに「ひと夏の物語」です。燃え殻さんはこういった印象的な夏を過ごしたことはありますか?

燃え殻:うーん…ないですね(笑)

――普遍的な日々が続いているように思えるけど、あとから振り返ってみると印象深かったということってないですか?

燃え殻:それはあるかもしれません。区民プールに行って、そこで「面白いことでも起きればいいんだけどね」とか話すだけで、何も特別なことは起きなかったけれど、後から考えたらその区民プールが一番楽しかったみたいなことってありますよね。

――その感覚が『これはただの夏』というタイトルにも通じていて、「ただの夏」だけれども特別なんですよね。

燃え殻:「今日はただの一日」と思いながらも、実は昨日と全然違う日を送っているじゃないですか。だから、何かそこで違うものを見つけたり、今日を生きている意義を探したりしないといけないと思うんです。

「昨日と一緒」とか「明日も同じ」ではなくて、昨日と今日は違う、明日も今日と違うと思って生きることって、とても意義があると思いますし、上手く生きる一つの方法だと思うんですよね。

――去年の夏前頃に本業のお仕事を休職されたそうですね。仕事から離れて感じたことはなんですか?

燃え殻:サラリーマンは偉大だなと(笑)。毎月給料が払われ、年2回ボーナスが払われるということは、すごいことです。今はフリーランス的に活動をしているのですが、大変なんですよ。

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