小柳ルミ子、“極寒滝壺の悩ましい姿”で主演女優賞!/美女優“水辺の艶技”大全(終) (1/2ページ)

アサ芸プラス

小柳ルミ子、“極寒滝壺の悩ましい姿”で主演女優賞!/美女優“水辺の艶技”大全(終)

 日本は美しい風景と四季に満ちた国である。川のせせらぎや湖の雄大さ、そして滝の静謐さの中にも妖艶な瞬間が潜んでいた─。

 30歳になったばかりの小柳ルミ子が初脱ぎを見せたのが「白蛇抄」(83年、東映)だ。老住職(若山富三郎)の後妻となり、その息子(杉本哲太)とも関係を持つ。不能な設定の若山に秘部を愛撫されたり、若さが暴走する杉本に激しく突かれたりと見せ場は満載だが、小柳は本誌に貴重なエピソードを明かしてくれている。

「この撮影をやってから、どんなロケも苦にならなくなった。それほど京都の夏は暑いし、山のシーンが多かったから虫は出るし。何よりも滝壺に着物のまま入る場面ですね。夏でも凍りつくほど寒くて、心臓が止まるかと思ったくらい」

 それでも、水に浸かって月に映える姿は、まさしく〈白い蛇の化身〉のごとく悩ましかった。小柳は本作で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を射止めている。

 現在は高橋惠子だが、往年のファンには「関根恵子」のほうがグッとくるだろう。デビューから所属していた大映を離れ、フリーとなって初めて出演した映画が「朝やけの詩」(73年、東宝)だが、12年にはこんな秘話を本誌に教えてくれている。

 高橋によると、各地をロケしていったが、湖に服を脱いだ姿で入っていくシーンは長野の明神池だったという。

「ところが、ここを管轄する環境庁からクレームがついて、場所を青木湖に変えて撮り直しになりました」(高橋)

 抗議の理由は「自然公園法違反」である。関根が森の中を歩き、突如、生まれたままの姿になって湖に飛び込む。全脱ぎ姿に対しての警告であるが、同時にあまりにも湖の透明度が高く、「ヘア」が映ってしまっての撮り直しでもあったそうだ。

 主演女優賞の常連である原田美枝子は、多くの作品でベッドシーンを披露している。萩原健一主演の「もどり川」(83年、東宝東和)では、詩人である萩原と心中する既婚者の役である。

 雨の中、心中するために川の上で小舟に乗った萩原と原田。その前にお互い服を脱いだ姿となり、この世の別れを惜しむようにまぐわう。原田の豊かな肢体が小舟の上で跳ねるが、雨の降る夜という悪条件なため、見づらいのが難点ではある。

「小柳ルミ子、“極寒滝壺の悩ましい姿”で主演女優賞!/美女優“水辺の艶技”大全(終)」のページです。デイリーニュースオンラインは、白蛇抄朝やけの詩小柳ルミ子遠山景織子原田美枝子エンタメなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る