彼岸とはあの世であり極楽浄土。「お彼岸」の時期はいつ?「お盆」との違いは知ってる? (3/5ページ)
これは仏教でいう極楽浄土、つまりあの世は西にあるとされているからです(西方浄土)。こんなところにも仏教の影響を見ることができます。
死後の世界から先祖の霊がやってくる……などと聞くと不気味な感じもしますが、お彼岸の行事は仏教の影響が強いことから、あの世にいる霊は、むしろ私たちから見ればうらやましくなる存在だと捉えられています。
なぜなら仏教的な見方では、この世は苦しみや悲しみに満ちているからです。仏様としてあの世へ行けた霊は、こうした苦しみ悲しみから解き放たれています。
こんな風に「あの世」に思いを馳せるのが、お彼岸という時期なんですね。
ちなみに「お彼岸」の正式名称は「彼岸会(ひがんえ)」といいますが、平安時代にはこの彼岸会が朝廷でも行われていたようです。
「お彼岸」と「お盆」の違いは?さて、ちょっと引っかかるのが、「お墓参り」という共通点はあるものの「お彼岸」と「お盆」はどう違うのか? という点です。
理解を深めるために、この点をご説明しておきましょう。
いずれも、ご先祖様があの世からこの世へやってきて、それに対してお墓参りでお迎えする点は同じです。
一番の大きな違いはその起源です。
大まかに見てお彼岸は日本独自の行事であるのに対し、お盆はもう少し複雑で、日本独自の祖先崇拝や農耕儀礼に仏教の盂蘭盆会(うらぼんえ)、さらに儒教思想などが交じり合ってできた行事です。
よって、お盆とお彼岸は作法が全く違います。
