若者相手に大ゲンカ…戦国大名・伊達政宗のなんとも大人げないエピソード (2/4ページ)

Japaaan

又七がキレる5秒前。手にしていたその扇で……(イメージ)

あまりに脈絡がなさすぎて、周囲の者はもちろんのこと、政宗自身も怒りよりも戸惑いを隠せません。

……が、ここでうろたえを見せてしまっては、天下の笑いものとなってしまうでしょう。政宗は平静を装って答えます。

「日ノ本に隠れなき英雄・この伊達政宗が頬をなでさするとは大した奴。不届きな振る舞いなれども、その度胸はきっと天下のお役に立つであろうぞ」

はーっはっはっは……わざとらしく豪快に笑い飛ばし、又七に褒美を与えて帰らせたそうです……が、その後。

「貴様ら!主君が目の前で打たれたと申すに、何もできずただ見ているばかりとは不届き千万!」

とのことで、側に控えていた小姓には切腹を申しつけたということです。言い分自体はもっともですが、又七を許した以上、小姓も赦しておかないと器量の狭さがバレてしまいます。

(また、いくら歓談中だったと言っても、不意に扇で顔面を打たれた当人の不覚も不覚です)

どうしても腹が癒えず切腹を申しつけるにしても、周囲から八つ当たりと思われない別の理由を用意すべきでした。

大人げなさすぎ!若者相手に大喧嘩

一三一 伊達正宗屋敷へ、御旗本兼松又七見舞ひ咄の後、又七走り懸り、扇を以て正宗の頬をしたゝに打ち申し候。正宗少しもさわぎ申さず、「日本に隠れなき伊達正宗が頬先を撫でたりとも、さすりなりともするもの覚えなし。

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