自民ドタバタ総裁選と「安倍・橋下」マル秘合体プラン(2)新旧キングメーカーの「抗争」 (1/2ページ)

Asagei Biz

自民ドタバタ総裁選と「安倍・橋下」マル秘合体プラン(2)新旧キングメーカーの「抗争」
自民ドタバタ総裁選と「安倍・橋下」マル秘合体プラン(2)新旧キングメーカーの「抗争」

 そもそも安倍氏は早い段階から菅総理再選への支持を表明していた。あえて岸田氏がその懐に飛び込んだのは、入り込む余地があると判断したからだろう。

「安倍氏、麻生氏に甘利明党税調会長(72)を加えた『3A』と呼ばれる3人は以前から二階氏の党運営に不満を抱き、続投阻止のために連携を強めていました。そんな中、『伏兵』の岸田氏が二階氏に半ば公然と退任を迫ったことで、流れが一気に変わったのです」(政治部記者)

 安倍氏が次期トップとみられる党内最大派閥の細田派(96人)、麻生氏が率いる第2派閥の麻生派(53人)が味方になれば、岸田氏にとっても渡りに船に違いない。

 その安倍氏といえば、昨年9月に総理大臣を辞任する理由になった持病の潰瘍性大腸炎について、6月に出演したラジオ番組で、

「今まで飲んでいる薬は続けるが、(医師に)免疫抑制剤はもう卒業してもいいのではないかと言われ、ひと安心している」

 と、回復をアピール。実際、コロナ第2波に苦しむ国民をよそに、菅総理に全てを押しつけた時の弱々しさは微塵も感じさせず、衆院選に向けて全国を巡回。派閥の候補者の元に顔を出し、殺到する講演や対談オファーを引き受け、次々と議連の最高顧問に就任しては存在感を強めていた。

「安倍氏が(総理の)再々登板に意欲的なのは周知の事実ですが、今は政権より党での実権掌握に力を入れ、キングメーカーとして地位を確立するのが最優先。それだけに、影響力のある二階氏は目の上のたんこぶなのです」(自民党関係者)

 秋の衆院選で党内の公認争いが激化している中、調整が必要とされる選挙区で、ことごとく二階派と他派閥の候補者が競合。安倍氏の細田派も群馬1区や新潟2区でぶつかっていた。

「派閥の長としては譲るわけにいかず、調整が難航するのは毎度のことですが、特に二階氏は難攻不落の壁。

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