地球の磁場の28万倍、世界最強の磁石が核融合実験施設に搬入される(ITER) (2/3ページ)
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ITER-世界最大のパズル(2020年更新版)・強力な磁石で核融合反応炉を金属面から離れたところに封じ込める
しかし太陽のような巨大な重力を利用できない地球上でこの核融合を起こすには、1億5000万度以上という超高温が必要になる。
残念ながら、地球にこれほどの高温に耐えられる物質は存在しない。あらゆるものが蒸発してしまう。
そこで、強力な磁石で核融合反応炉を金属面から離れたところに封じ込める必要がある。今ITERに組み込まれようとしている世界最強の磁石はそのためのもので、「中央ソレノイド」という。
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真ん中にあるのが中央ソレノイド、チャンバー内にプラズマがあるITER核融合炉のイラスト図 / image credit:ITER・地球の磁場の28万倍の磁力を持つ「中央ソレノイド」
中央ソレノイドは、6つのモジュールで構成されている。
アメリカ、カリフォルニア州にあるゼネラル・アトミックス社の工場で、各モジュールに43キロのニオブ錫超伝導体のコイルを巻き、3800リットルのエポキシ樹脂で封印。こうして完成したものを、フランスのITER建設現場に輸送する。
最初のモジュールはすでに6月に出荷済み。その次のものも(予定通りなら)8月には出荷されているはずだ。
完成すれば高さ18メートル、幅4.2メートル、重さ1000トンと巨大なものになる。そこから発生する磁場は13テスラ。