人の記憶がいかに曖昧なものかがわかる、偽の記憶を植え付けられ有罪となった男の物語 (3/4ページ)

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 そしてその翌日、これに関する3ページもの自供書を書き上げて提出したのだ。そこにはオフシェが考えたセリフまでもが記載されていた。

 だがポールは、その話がまったくの作り話であると説明されてもなお、「自分には、他のことと同じように普通に現実のことです」と言い張った。

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 オフシェがポールの妻サンディと面会したときには、突拍子もない非現実的な出来事を語らせることにも成功している。

 サンディは、牧師から虐待の話を聞かさ、催促されるうちに、やはりそれを”思い出す”ようになった。

 彼女によると、悪魔の儀式で木に縛り付けられたことがあるのだという。すると1冊の本から血が流れ始め、それが重力に逆らって上へ流れると、そこにいた加害者の1人の体を包み込んだのだ。

 また娘の1人(妹のジュリー)からは、彼女がそれまで話したこともない悪魔の儀式について聞き出すこともできた。

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・虚偽の記憶により20年の実刑判決が下される
 こうした試みや、子供たちが次々と訴える内容にほとんど証拠がなかったにもかかわらず、ポールは自らが罪を犯したということを頑なに認め続けた。

 そして結局6件の強制性交の罪で有罪となり、懲役20年の判決を受けた。

 彼が罪を認めた日、ポールの弁護人を務めたゲイリー・プレブルは、イングラム一家に対して「5年もしたらみんな目を覚まして、こんなことは一度も起きなかったのだと気づくのではないでしょうか」と語ったそうだ。
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