“新CMの女王”本田翼が吉祥寺で目指すのは、スパイスカレーの先駆け「リトルスパイス」! (3/4ページ)

日刊大衆

リトルが割って入る隙があるのかと高を括っていたら、もう17年選手か…。ただ、くどいようだが、吉祥寺でマーキングすべき古参の店は、飲み屋を含めれば枚挙に暇なし。たまたま昼時にカレーが食べたくなったのが、この町では15年ぶりだったという次第だ。

■ゴロッと手羽元が3本

 リトルはカウンターだけの店で、やっと10人入るくらい。やはり連休中なので、狭い階段に20分近く並ぶ羽目になった。やっとこさ席に案内され、メニュー表を確認すると、一品料理も用意され、夜は飲める体だった。まだ緊急事態宣言下なので諦めざるを得ないが、夜にサクッと飲んでカレーで〆るのはオツだなぁ。

 …と夢想しながら、一番人気のブラックカレーを注文する。確か前には迷った挙げ句にキーマを頼んだはずだ。その日はとても空腹で、ゴロッと手羽元が3本入り、見た目もボリューミーなブラックカレー一点勝負の気分だった。

 料理が出るまで待つ間、店内を見回すと、60年代のソフトロックやR&Bのレコードジャケットが飾ってあり、BGMもたぶん有線だが、その辺の渋かったり甘かったりの曲が次々とかかる。

 ああ、この手羽元にしゃぶりつき、やはり一杯飲りたいなぁ…。なんでも女主人はこの場所でダイニングバーを経営していたが、スリランカ人の友人が作ったカレーの美味しさに感動し、カレーライス専門店としてリニューアルしたとか。

 しかし、ここのカレーはまず盛りつけが美麗だ。シャリシャリのオニオンスライスに香草、プチトマトに半切りのゆで卵がトッピングされ、楊枝に刺したらっきょうが添えられる。見た瞬間、ぼくは海賊船を想起した。帆船の帆のように大きな手羽元で中央が盛り上がってもいる。鶏は煮込まれておらず、あくまでローストにソースが注がれた状態。骨離れはさほどよくなく、手指を汚して貪らなければならない。

 黒々としたソースは思っていたよりクミンやカルダモンなどが感じられ、辛さがじわっと時間差で襲ってくる。そして、米粒がピンと立つほど固めに炊かれたライスと絶妙に絡む。和風の黄色カレーを愛好するぼくに、こうした凝ったカレーはわりと飽きが来やすい。

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