「メルカリ」60歳以上の利用促進に“トラブル被害”続出を懸念する声 (2/2ページ)

Asagei Biz

 しかし、「60歳からのメルカリセット」にネット上では、《中高年層への利用を促すのがいいが、その前に詐欺への対策が先じゃないか?》《メルカリに60歳以上の利用者が増えたら、確実に詐欺のターゲットになると思う》《自分の父親や母親がメルカリやりたいと言い出したら、全力でやめろと説得するわ》《年配の人が出品しても値下げ交渉やクレーマーにやられてパニックになるだけでは》といった意見が多く見られる。

「国民生活センターの発表によると、2020年度に全国の消費者センターなどに寄せられた60歳以上からの通信販売の相談件数が過去最多となっていて、特にネット通販によるトラブルが多かったことが明らかになっています。新型コロナウイルスの感染拡大による在宅時間の増加で、これまで利用してこなかった中高年がネット通販を始めたことでトラブルが相次いだとみられているため、60歳以上に『メルカリ』の利用を促すのであれば、それ以前にトラブルが起こらないような十分な対策が必要です」(ITジャーナリスト)

メルカリ」では、落札したはずなのに商品が届かない、料金を二重払いさせられた、ブランドの偽物が届いたなど、詐欺の報告も少なくない。また、今年5月にはアプリ利用者の銀行口座番号などの個人情報が2万700件以上漏洩していたことも明らかになったばかり。60歳以上が利用して被害に遭った場合、解決を本人に丸投げなどということがないようにお願いしたいものだ。

(小林洋三)

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