教員が見るべき「学生のやる気」を知ることができるポイントとは? (2/5ページ)

新刊JP

もちろん、締めつけをきつくすれば学生が伸びるかといえばそうではないけれど、本来締めるべきところを緩めて、緩めてもいいでしょうというところを締めている点に問題意識をもっていました。

そういう背景があって、アンチテーゼとまではいかないまでも、もうちょっと学生への目線を変えたらいかがですかという思いがあったので、それを本にまとめようと考えて執筆したのが『学生の「やる気」の見分け方』だったんです。

――その時に抱えていた怒りを本に落としたということでしょうか。

中村:そうですね。怒りに任せて書いていた部分はあります(笑)。だから、経済学ではなく、教育の本になったということですね。ただ、序章と終章にはデータを使って、ちょっと引いたところから分析をしています。経済学の研究はそういうスタンスでやっているので。

――この本では、中村先生の講義での実例や経験が反映されています。レスポンスシートという講義に対するメモや感想、イメージなどを書くシートから学生のモチベーションの濃度や変化を分析する点は興味深かったです。

中村:そうですね。このレスポンスシートは今まで集めてきたものすべてのコピーを取って残してあります。僕なりに悪戦苦闘してやってきたことですね。

――単行本が出版された際に、感想は寄せられたのでしょうか?

中村:学校の先生がどんな風に学生たちにアプローチをしているか、その使ったアプローチの使用例が全部開示されているところが良いという感想は出版社経由でいただきました。

――実例が出てきますからね。

中村:大学生だけでなく、高校生も含めた9人くらいの実例を第1章で示しています。さらにどのように評価軸を設定し、フィードバックをしているのかというところで、実践したルーブリック評価について第2章で書きました。具体的に書いている専門家の本はたくさんあると思いますが、専門外の人間が書いたというのはあまりないと思います。

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