セリエAが米投資家の草刈り場に! 次に"買われる"チームとは? (3/3ページ)

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ところが今年のユーロでは、イタリアがあれよあれよという間に、優等生のスペイン、イングランドを準決勝、決勝と破って優勝。国産の選手層の厚さを示しました。ということは、ファンドにとっては“買い”ということになります。選手とクラブという資産が伴っているにも関わらずその価値が生かされていないわけで、安い買い物として仕込んだ上で財務を安定させて“出口”である買取先を見つけてくる、という企業再生の形で必ず儲かるはずですから。だからこそこれまではサッカーとは縁遠かったアメリカ系の複数の個人や機関投資家からお金を集めたプライベート・エクイティ・ファンドやヘッジファンドが次々と食指を伸ばしているというわけです」(前出・ジャーナリスト)

 そもそもがインテルを保有しているのは中国の家電販売大手の蘇寧グループで、ミランはやはりアメリカのヘッジファンドの「エリオット・マネージメント」で共に外国資本だ。ただ蘇寧グループの場合はコロナの影響や中国政府の締め付けもあって積極的な他国投資が祟って急激に業績が悪化、国内リーグの江蘇FCは解散させられていて、ミランの場合は経営のブラッシュアップで「企業価値」を高めたから企業再生はひと段落、売り時を探っていたためと事情は異なるが、いずれにせよ親会社にとってクラブは既に用済みで、買い手を探しているという事情は同じだ。

 ただ違うのは、再生が行われたか否か。インテルは看板選手の売却やさらなるアメリカの資産運用会社からの借り入れで何とかもっているというのが実情。結局はどこかで世界的マネーの流れに身を任せて経営の膿を出し尽くさない限り、クラブレベルでのイタリア再興は叶わないのが実情のようだ。

(猫間滋)

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