巨人「スカウト部長」に水野氏が就任、原辰徳監督のリアル後継者か (2/3ページ)
「自分の目の届くところで、阿部、桑田両コーチを育てていく」ということなのだろうが、水野スカウト部長の場合は少し違うようだ。
「ドラフト指名候補を見極めるのが仕事ですから、原監督の名代とも言えます。原監督と評価が同じで、さらにプラスアルファの見極めができなければ務まりません」(同前)
1年以上もスカウト部長職が空位になっていたのは、そのせいだろう。近年、巨人はドラフト1位指名選手が活躍していない。原監督を始め、現場スタッフは「即戦力」の報告も受けていたとされるだけに、当然スカウト陣への不満もあったという。
「水野氏は長嶋監督時代にコーチをしていたころ、特命を受けて石川雅規(現ヤクルト投手)を視察したこともありました」(スポーツ紙記者)
それだけではない。水野氏は昨年7月、夏の甲子園予選で東東京大会を視察している。目撃した高校野球専門誌の記者がこう言う。
「二松学舎大付属高の試合で水野氏を目撃しました。お目当ては秋広優人(現巨人)で、他球団のスカウトも球場入りしていましたが、どの球団も当時の秋広を『ピッチャー』として見ていました」
しかし、原監督は秋広の「打者センス」を水野氏たちに確認していたという。