大学教員と学生の関係構築は「最初の一ヶ月」で決まる? (2/4ページ)

新刊JP

そういう学生には「そんなんでもいいから学校においで」と話をするんですけど、だんだんと来なくなる。それはしょうがないので、もう追いかけません。

これは本の中には書けない僕の本音なのですが、教育学ってある種の先入観があるんですよ。それは教師たるもの、特定の子どもを「えこひいき」するなということです。でも、ありえないと思います。えこひいきは絶対にしてしまう。教員だって人間、人の好みはあるし簡単に変えられませんから。

えこひいきされているかどうかは、子どもたちも敏感なんですよね。だから、子どもたちから「えこひいきしてるでしょ」と言われたら、僕は正直に「してるよ」と言います。逆に「君が僕にえこひいきされたければ、えこひいきされるだけのものを見せろ」と。「それを検知できれば、僕はちゃんと君をえこひいきするよ」と正面切って言うわけです。

――なるほど。そう言うと学生は変わるのですか?

中村:頑張りますね。やっぱり、人間ってえこひいきされたいですから。成績評価も上がりますし。それは僕が自分はえこひいきする人間だということを自覚しているからこそ、言えることだと思います。

――コロナ禍になって大学の講義がリモートで行われているという話を聞きますが、中村先生の講義のやり方は変わりましたか?

中村:少なくとも僕が担当する講義は変わりません。僕は経済学でもベースのベースになる基礎理論を教えていて、極端な話、資料を配って「これを読んでおいて」で終わりなんです。それに簿記3級を教えていますが、これも同じですね。資料を配っておけば。私の講義スタイルはことごとくオンライン授業に合わない(笑)。

――レスポンスシートという点においては、変化はありますか?

中村:オンライン上で書いてもらいましたが、結果は手書きとあまり変わらないですね。

――手で書くことよりも、テキストの内容の方が重要ということですね。

中村:そうですね。

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