大学教員と学生の関係構築は「最初の一ヶ月」で決まる? (1/4ページ)
学生たちの考えていることが分からない。モチベーションが高いのか低いのか、見極められない。もしかしたら学生が大学を辞めてしまうかも。
教える立場である教員にとって、学生がどんな気持ちで授業や講義にのぞんでいるのかはとても大事なところだろう。
では、学生の「やる気」を計る手段はないのだろうか?
桃山学院大学経済学部教授の中村勝之氏が執筆した『文庫改訂版 学生の「やる気」の見分け方 経済学者が教える教育論』(幻冬舎刊)は、中村氏の実践例や蓄積したデータをもとにしながら、学生の「やる気」を見分ける考え方がつづられている。
中村氏へのインタビュー後編では、学生との関係構築の方法やリモートでも学生の変化を捉える手法について話を聞いている。
(新刊JP編集部)
■学生との関係構築、勝負は「最初の1ヶ月」――第4章「除退予備軍をあぶり出せ!?」では、除退(中途退学者)予備軍の傾向を分析していますが、予備軍を認識できたとして、学校・教員側はどんな対応をすべきでしょうか?
中村:予備軍認識の前段階として、まずは、ゼミなどの2~30人単位の授業であれば、開始1ヶ月以内でどれだけ彼らと距離を詰められるかが重要ですね。これは小学校から大学まで一緒です。そのクラスの先生がちゃんと学生たちを統率できるかは、最初の1ヶ月にかかっています。
――確かに、最初の1ヶ月は皆、講義にちゃんと出る傾向があると思います。
中村:その1ヶ月の間に、大学に行こうと思わせられなければ、除退予備軍になりえます。4月から講義が始まり、早くてGW明けくらいですかね。大学生に限って言うと、ファッションがごっそり変わったりするんです。髪の毛をいきなり緑にしてきたりね。