大学教員と学生の関係構築は「最初の一ヶ月」で決まる? (4/4ページ)

新刊JP

――本書の文庫版をどんな人に読んでほしいとお考えですか?

中村:怒りに任せて書いているので、正直なところ分からないんですよ(笑)。

ただ、たとえば中高生くらいのお子さんを持っている親御さんから、子どもが何を考えているのか分からないという質問があったとしたら、定期的にテストに書かれた字を追いかけなさいとアドバイスしますね。その字に変化があったら、取っ掛かりをつかむことができるはずです。子どもたちの書く字は重要な情報源ですから。

教員を目指そうとしている人たちには、いかにして教室を統率するか。厳格な成績評価基準をつくって、きちっと運用しましょうと。それがそのクラスを統率する手段だと。大学教員ですと、どういう風に講義をしようかという方法で、ルーブリック評価もあるし、アクティブラーニングであれば、この本に実践を書いているので参考にしてもらいたいですね。専門外の人間が単元構成まで書いたアクティブラーニングの報告って、あまりないと思います。

さらに学部長や学長といったレベルの人には、どうやって組織として教育体系を考えるかというヒントがこの中にあると思います。

この本は研究書ではありますが、想定される読者は案外広いと思います。今回は高校と大学が主な考察対象ですが、第5章だけでとらえたら幼稚園の先生や保育士さんも含まれます。各々の授業に落とし込むヒントにしてほしいですね。

(了)

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