斎藤佑樹「ハンカチ裏面史」(1)開幕完投勝利でエース宣言も… (1/2ページ)

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斎藤佑樹「ハンカチ裏面史」(1)開幕完投勝利でエース宣言も…
斎藤佑樹「ハンカチ裏面史」(1)開幕完投勝利でエース宣言も…

 高校、大学時代からプロ入団直後にかけて大フィーバーを巻き起こした「ハンカチ王子」がついにユニフォームを脱ぐ。しかし、ここぞとばかりに並び立てられるのは美辞麗句ばかり。11年間で通算15勝に終わった裏面史を綴ろうではないか。

「右肩はボロボロで悲鳴を上げていた。直球の球速は130キロ出るか出ないか。多少変化球でタイミングをズラせても、5〜6球目にはファームの打者にすら真芯で捉えられる始末なんだから。あれじゃ、独立リーグでも通用しないよ」

 さる球界OBが沈鬱な表情で明かすのは、10月1日に現役引退を発表した、日本ハム・斎藤佑樹(33)の現状である。スポーツ紙デスクが引き取る。

「ここ数年は、2年目に損傷した右肩関節唇の症状が芳しくありませんでした。9月20日のイースタンのDeNA戦後にそれが悪化。激痛に痺れを伴う症状は、日常生活にも支障を来したといいます。そのまま予定していた28日のイースタン・巨人戦の登板を回避。22日に吉村浩GMとの話し合いの場を設けて、引退の決意を報告したそうです」

 遠征先の大阪で斎藤の引退を聞かされた栗山英樹監督(60)は、相当ショックを受けていたという。

「23日のオリックス戦時は目に見えて落ち込んでいた。前日は負け試合でも饒舌に取材に答えていたのに、この日は何を聞かれても歯切れが悪く、わずか1分ほどでロッカールームに引き上げてしまいました。球団からは来季の監督続投要請が出ていましたが『佑樹が辞めて、俺が辞めないわけにはいかない』と、まるで後を追うように断りを入れたんです」(球界関係者)

 プロ通算11年の成績は15勝26敗、防御率4.34と、オマケして言っても二流レベル。だが、アマチュア時代のインパクトだけは、他に類を見ない超一流レベルだった。

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