大谷吉継の首級はどこに?湯浅五助との約束を果たした戦国武将・藤堂仁右衛門 (3/4ページ)
(そうとも、平時に友を欺くは恥なれど、戦場にて敵を欺くは武略であろう)
「……相分かった」
が、仁右衛門はそうはしませんでした。五助から首級を受け取った仁右衛門は、吉継の首級はそのまま真っ直ぐ帰陣したのでした。
刑部の首級はどこに?「仁右衛門よ、でかした!」
豪傑と名高い湯浅五助の首級を奪ったとあって、主君の藤堂高虎(とうどう たかとら)そしてその盟主たる徳川家康(とくがわ いえやす)は大喜びです。
「……して、大谷刑部の首級はいかがした?」
病み衰えて目も見えず、歩くこともできないため輿に担がれながら指揮をとっていた吉継が、一人で逃げ延びることは不可能です。
もちろん他の家臣たちが介助すれば逃げられないこともないでしょうが、大敗を喫した吉継が、命を惜しんで生き恥を晒すとも思えません。
となれば、切腹してそれを介錯した五助が、首級をどこかに隠したと考えるのが妥当です。
「左様。