ごめん、無理! 彼氏に幻滅した「ファッションの思い出」 (3/4ページ)
そんな中、私の部屋がずっと臭かったことがある。「部屋が臭いって思われたら嫌だな。原因なんだろう。水回り……?」と、彼との会話そっちのけで原因をたどっていたら、気づいてしまった。
生乾き臭だ。
でも、部屋に洗濯物は干していない。となると……。目の先にあったのは彼が脱いだズボン。絶対アイツだ。鼻が限界だった私は、気まずいとかそういう感情そっちのけで「てか部屋臭くない? てかズボン臭くない?」と言ってズボンを手に取った。完全にコイツだった。
服が好きなのに、服が臭い。どういうこと? 逆説?
そんな疑問が頭から離れなかったが、とにかくこのズボンをどうにかしないと鼻が終わる。私は急いで湯船に熱湯を溜め、憎きズボンを投げ入れた。生乾き臭をとるには、熱湯に浸けるのがいいと知人に聞いたことがある。見事、鼻は救われた。主婦の知恵が、私の鼻を救ってくれた。
◇エピソード3「ブランド“風”のシャツを着る男」
年上の男性のお話。
絶賛ベタ惚れ中だった私からすると「服装が若い♡」。夢から冷めた私からすると「大人の男性がするような格好ではない」というような服装をしていた彼(今思うと、黒が多かった)。
ある日、ブランドの偽物のシャツを手に入れたとの報告が入った。いわゆる、ブランド“風”のデザインのものだ。
彼に首ったけだった私からすると「カッコよく着こなせてスゴい♡」。正気に戻った私からすると「そ、その歳で……ブランド“風”って……、だ、ダサくない……?」。
ブランド“風”の服を本当にカッコよく着こなせるのは、ごく一部の人間だと思っている。多分、上記2つ同様“服にこだわりがあるのに”が引っかかるポイントだった。
恋は盲目とはよく言ったもので、あの時の私にはきっと、本物のブランド物以上に価値のあるものに見えていたんだと思う。