あなたの「金田一耕助の時代」はいつ?~復古神道と『ひぐらしのなく頃に』~ (4/4ページ)
今「理想化」と書きましたが、こういう復古主義は、東西に限らず、歴史上あるいは伝統上の過去に理想を見出す立場で、実は「理想主義」の一種だといえます。
さて、このように見ていくと、人間って大昔から「過去に対する勝手なイメージ」を何かしら持っているもので、エンタメの世界や学問的な世界で、特定の世代が抱いているそうしたイメージがある時に思いがけず噴出してくるものなのだと分かりますね。
こういう例は、スケールの大きなものから小さなものまで、本当に多いです。太平洋戦争の美化、明治維新の美化、江戸文化の美化、「三丁目の夕日」の時代の美化、幻想としての共産社会、ムラ社会に対するノスタルジー……。
もちろんイメージはいくら持っていたって構いませんし、そういう豊かなイメージが文芸の分野で素晴らしい作品を生み出すこともあります。
だけど、豊かなイメージというのは、正確で細やかな知識と情報によって裏付けられてこそ、より豊かになっていくのではないでしょうか。自分の持っている勝手なイメージに対する自覚と学びを大切にしたいものです。
というわけで、今こそすべての日本人に問います。あなたにとっての「金田一耕助の時代」はいつでしょうか?
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