ナメられたら斬り殺せ!武士道バイブル『葉隠』が伝える殿中での抜刀事件、その判決は? (4/4ページ)
殿中とて場をのがす筈なく候。人をなぶるものはたはけ者なり。切られ損。」と仰せ出され候由。
※『葉隠』第七巻より
戦国乱世も遠く過ぎ去ろうとしていた江戸時代初期、武士たちは武人であるよりも能吏であることを求められ、とかく賢しらな者たちが上手く立ち回り、不器用な者たちは淘汰されていきました。
甲冑に着替え、武士の心得を示す直茂(脱いだ衣冠は奥に)。鍋島報效会所蔵
そんな若者世代が増えていく中、かつて死線を潜り抜けて来た藩主・鍋島直茂をはじめとする歴戦の老勇者らは常在戦場の精神を忘れず、事ごとに伝えてきたのでしょう。
個人間の紛争解決に武力(暴力)を用いることは許されませんが、互いが相手を尊重し、和を保つ武士道の精神は、現代の私たちも見習いたいものですね。
※参考文献:
古川哲史ら校訂『葉隠 中』岩波文庫、1941年4月日本の文化と「今」をつなぐ - Japaaan