死者と話ができる霊媒師が数多く暮らすアメリカの交霊村「リリーデール」 (5/6ページ)

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 死者の声を聞きにくる観光客もいなくなり、日々の交霊会も行われなくなる。

 だが、登録を希望する霊媒師にとっては、最終テストの始まりだ。最後は、リリーデールの理事会メンバーの前で口寄せを披露するのだ。

 リリーデール理事会は、投票で選ばれた7人のボランティアたちで構成されている。彼らは、ここで長く貢献しているもっとも尊敬されているメンバーであることが多い。

 理事会は、建物の修繕から、構成員の管理まであらゆることを調整して、リリーデールを運営する。だが、理事会のもっとも大切な仕事は、新たに入ってくる霊媒師の試験だ。

 7人の理事が長いテーブルを囲み、希望者はその前で3分から6分ほどかかる7つの口寄せを披露する。

 その場で合否の結果はわからず、1~2週間待たされることもある。

 登録霊媒師になるための条件は、時代とともに変化している。晴れて合格しても、毎年、自宅で交霊を行うための許可を更新する必要がある。

 霊媒師登録を希望する人の数は毎年変わる。3人から5人、もっといるときもあれば、ゼロという年もある。・人は死んだら終わりではなく、あの世へとつながっている
 1800年代以来、リリーデールでは多くのことが変化してきた。今では、霊媒師たちはズームを通して全世界を相手に交霊を行っている。

 しかし、リリーデールの目的は変わっていない。「すべては、死者との会話、それを伝えることだ。

 降霊術がアメリカの南北戦争や第一次世界大戦を背景に、全盛期を迎えたことは偶然ではないのかもしれない。降霊術は、人々の心の痛みから生まれた。そして、人々には苦しみの後の癒しが必要となった。

 交霊術と霊媒師の活動は、人生は死んだら終わりではなく、墓の向こうへと続いていることを証明しようとしている。
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