「中年」にスポットライトを当てる――超斬新コンセプトのフリーマガジンが爆誕していた (2/4ページ)
」の編集長・山荻ロンさんを取材した。

「中年。」は、2020年10月創刊。ibmaではそれまで、フリーマガジンを発行したことはなかったが、コロナ禍のステイホーム期間でイベント中止等が重なり、社内の仕事が減ってしまったことが転機となった。
「仕事は減ってしまったけれど、そのまま止まっているのではいけない、時間はあるのだから何か新しいものを生み出してほしい、と社長から社員みんなに声がかけられたんです。私は普段、会社では文字を調整したり修正したりして印刷物を作るDTPという業務を担当しています。そんな私が何かできることはないか、と考えて辿り着いたのがフリーマガジンの発行でした」(山荻さん)「自分はここで買っていいのだろうか?」と服屋で悩む中年期
というのも、コロナ禍に自宅で過ごす時間が増えた山荻さんは、そのなかで「フリーペーパー」専門店を紹介するバラエティー番組を見たのだとか。
「今までフリーペーパーというとマネタイズするためのもの、広告収入を得るためのもの、あるいは地域の情報誌、といったイメージがありました。ですが、その専門店、『only free paper TOKYO』(東京都目黒区)には、個人の方が趣味で作ったものや、弊社と同じデザイン会社さんが作っているものなんかも紹介されていて、それがとても面白いと思ったんです」
また、このステイホーム期間中に、彼女はもう一つのことに気付く。
自身が書き溜めていた日記のようなものを見返していたところ、無意識に年齢を重ねている自分を悲観するようなものが、想像以上にあったのだ。
「普段はそんなに思わないんですけど、実は中年期についてネガティブになっている自分もいるんだなと、驚きました。