「中年」にスポットライトを当てる――超斬新コンセプトのフリーマガジンが爆誕していた (3/4ページ)
たとえば洋服屋さんに行ったとき、『自分はここで買っていいのだろうか?』と気になってしまったり、よくライブに行くんですが、それについて周りから『若い子ばっかりじゃないの?』と言われたり...そんなことが気になりはじめていたんです」
40代の山荻さんのなかで溜まっていた、そんなモヤモヤとした気持ち。「中年期へのネガティブなイメージを払拭したい」という思いが、フリーペーパーを知ったことと合わさり、「中年。」に繋がった。
また山荻さんは趣味で書いていた自作の詩を発表する場を探しており、それが「連載創作ページ」となっているのだ。
「ポジティブになれるものを作る、ただそれだけ」そこから、社内のデザイナーなどに声をかけ、5人からなる「中年。」編集部が発足。メンバーのほとんどが中年期だ。
はじめてのフリーマガジン作成に、最初は困難もあった。たとえば、使用する紙ひとつとっても、どんなものを使えばいいか分からず、普段企業のパンフレットなどを制作するときに使用している厚めの上質紙で制作してみたが、想像とは少し違った仕上がりに。そこから試行錯誤を積み重ね、現在の形となった。
「私も含め、みんな本業をこなしながら制作しているので、なかなか思うように進められないというもどかしさもありました。ですが、根本的には普段やっている仕事の延長戦でもあり、デザイナーのメンバーがとてもいいものを作ってくれたので、満足のいく仕上がりになってきていますね」(山荻さん)
山荻さんに、「中年。」を制作する際に、特にこだわっている点を尋ねてみた。返ってきたのは非常にシンプルな答えだった。
「とにかく手に取ってくれた人の気分が明るくなるように、そういうデザインをお願いして、内容もそういうものを選んでいます。