苺、グラニュー糖、そして「元寇」 佐賀県産ジャムに蒙古襲来?謎に包まれた原材料の正体は... (2/3ページ)
「柑橘の『元寇』は佐賀県唐津の馬渡島(まだらしま)の固有種ですね」
ジャムに入っていた元寇は、モンゴル軍ではなく、佐賀県唐津市にある希少な柑橘類のようだ。

もう少し詳しいことを知りたいと思った記者が唐津市役所に電話で尋ねてみると、市の広報担当者が、「生産者に聞いてみるのが良いかもしれませんね」と、唐津市内の農家を紹介してくれた。
キリスト教の宣教師によって、馬渡島にもたらされたJタウンネット記者の電話取材に応じたのは、富田農園の富田秀俊さんだ。
「げんこうという柑橘類は、キリスト教の宣教師によって、馬渡島にもたらされたと聞いています。彼らは前任地である中国大陸のどこかで、その柑橘類の苗木を手に入れたのではないでしょうか」(富田秀俊さん)
長崎県外海地区などには「ゆうこう」と呼ばれる香酸柑橘類が自生しているという。「げんこう」「ゆうこう」、他にも「とうこう」と呼ばれる柑橘類もあるそうで、これらは宣教師たちによって、当時の日本人信徒たちに伝えられたと考えられているそうだ。
「元寇」という漢字をあてたのは、残念ながら間違いではないか、とのこと。蒙古軍の襲来(13世紀)と、キリスト教伝来の頃(16世紀)とでは、時代が違いすぎるからだ。
柑橘の「柑」は「柑子(こうじ)」「柚柑(ゆこう)」のように「こう」と読むこともあるので、「げんこう」の「こう」も「柑」なのかもしれない。