全国47都道府県「ご当地みそ汁」冬のNo.1決定選!赤だしVS白みそ、おいしい食べ方も紹介 (1/2ページ)
免疫力をアップさせる発酵食材を用い、さまざまな具材を入れることで“完全食”にもなりうるみそ汁。コロナ禍で改めて注目されているが、冬は、温か〜い汁物がありがたい季節である。そこで、編集部では有識者を集めて「全日本みそ汁審議会」を結成。全国みそ汁、冬のトップ10を選んでみた!
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まず、第10位にランクインしたのは愛知県の赤だしだ。ナメコ、豆腐などの具材が一般的だが、最大の特徴はみそにある。
江戸時代から続く山形県の老舗みそ店『原田こうじ味噌』6代目にして、“みそソムリエ”の資格を持つタレントのあおい夏海氏は、次のように解説する。
「全国的には大豆と米麹とを素材とする米みそを食べる地域が多いんですが、愛知には大豆麹を用いる豆みその文化があります。赤だしは、その豆みそと、米みそなどを調合して作るみそ汁を指します」
愛知以外でも、寿司店や日本料理店などで口にした方も多いだろう。
続く第9位に選ばれたのは、カキの生産量が全国トップの広島県名物カキの土手鍋である。広くみそ味の汁物や鍋物も選定基準としたため、見事ランクインしたこの逸品。鍋の周りに塗りつけたみそを溶かしながら食べる鍋料理で、カキの他に、豆腐、白菜、ネギ、エノキダケなどが入る。
『週刊大衆』連載『極うま麺』でおなじみのフードジャーナリスト、はんつ遠藤氏は土手鍋の魅力をこう語る。
「鍋につけたみそは少し焦げますが、あえて焦がすことで、香ばしさと味の深みが出るんです」
スープに、焦げたみその風味と、カキのうま味が溶けあうという。
続いて、大阪府の白みそ雑煮が第8位に。
「お雑煮は家庭ごとにアレンジされ、変化していく傾向があるので、地域で分類するのは難しい。