【日中翻訳フォーラム】平松宏子さん、『「読書」の社会学的研究』の翻訳デビュー体験談を語る (2/4ページ)
この本は、社会学や読書に関わる研究をしている人、日頃から読書にかかわる図書館の司書さん、学生さん、そして子育てをしている親御さんなど、読書にかかわるあらゆる人に読んで欲しい本です。この本を読むと、読書の力、読書の大切さがよくわかります。ようし、読むぞ、という気持ちが高まります。
・「翻訳にあたり」留意したこと
翻訳にあたっては、日本僑報社から送っていただいた「注意事項」を順守しました。
まず表記について、「武吉塾」入塾の際に購入した『朝日新聞の用語の手引』を調べながら進めましたが、途中から先輩の翻訳者が手記で紹介していた『共同通信社記者ハンドブック電子書籍』も使用しました。漢字かひらがなかの表記に迷ったとき、いちいち本を開かなくても、間違っていれば画面に「注」と警告が出てくるのがとても便利でお薦めですが、もしかしたらソフトの「一太郎」と一緒に使用しないと動かないかもしれません。
次に、平松さんは、翻訳の際、同分野の書籍などを参考にして適切な専門用語を使うこと(省略)、「定訳」、日本語訳がまだ辞典にない「中国の新語」、助数詞の訳し方などについて、実例を交えて詳しく説明するとともに、日中翻訳学院の先輩方の訳書や、『中国出版産業データブック Vol.1』(日本僑報社刊)に掲載されている訳語を活用したと語りました。
平松さんは、本書が扱う範囲が歴史学、心理学、教育学など多岐にわたっており、誤訳のチェックが大変で、本書によく登場する人物の著作の日本語訳があれば借りてきて対照することもあったと語り、また、「日中翻訳学院」のメールマガジンに掲載されている「先輩翻訳者の体験記」を紹介し、「何かと役に立つ情報がいっぱいです」とコメントしました。
・今までを振り返っての諸々の思い――時間軸で
「翻訳をしたい」という思いは、大学時代から持っていました。
「武吉塾」「高橋塾」で修行を積んでいましたが、一昨年の5月、思い切ってトライアルに応募しました。合格した喜びもつかの間、分厚い本が送られて来たときはめまいがしました。文が長く、内容は複雑、読んですぐわかるものではない! 言いたいことをつかむのにずいぶん時間がかかりました。