令和時代のニキビ治療 ~根本から治せるようになった一方で、耐性菌の問題も~ (2/6ページ)
研修医時代から一貫してニキビの研究・治療に取り組み、同院にきびセンターには軽症から重症、難治性ざ瘡関連疾患までさまざまな患者が訪れる。
《サマリー》
1. ニキビの始まりは毛穴のつまり(面皰)、炎症が始まる前にできるだけ早く治療を開始
2. 面皰に効く外用剤の登場で、早期からの根本治療が可能に
3. 炎症がひどいニキビでは外用・内服の抗菌薬も使われる
4. マクロライド系抗菌薬に耐性のアクネ菌が増えている
5. 抗菌薬治療は「急性炎症期のみ」「中等症以上」「最長3カ月」が原則
[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM3NjQxMyMyODkxODMjNzY0MTNfcFNhdWRSQlhFWC5KUEc.JPG ]
ニキビはれっきとした病気、早めの治療で悪化を防ぐ
ニキビの始まりは「面皰(めんぽう)」とよばれる毛穴のつまり。過剰な皮脂や古い角質が毛穴にたまった状態です。最初は目に見えない小さなつまり(微小面皰)だったものが、黒ニキビ(毛穴が開いた面皰)や白ニキビ(毛穴が閉じた面皰)になり、毛穴の中でアクネ菌が増殖すると、今度は炎症が起こってきます。アクネ菌は皮膚の常在菌ですが、酸素を嫌う嫌気性菌で皮脂を好むため、増えた皮脂を餌に毛穴の奥深くで増殖しやすいのです。炎症が起こったニキビははれて赤くなり(赤ニキビ)、さらに炎症が進むと化膿して(黄ニキビ)、人によってはニキビ跡が残ることも。「たかがニキビ」と放置せず、早めに治療することが大切です。
面皰に有効な薬が登場、大きく変わったニキビ治療
2000年代に入り、日本のニキビ治療は大きく変わりました。