大谷翔平、今季は打率大幅アップ確実? DH制導入がもたらす“マイナーチェンジ”とは (1/2ページ)
「打者・大谷」の武器は、ホームランだけではない。
新・労使協定を巡るメジャーリーグ機構と同選手会の話し合いは“平行線”を辿ったまま。そんな状況下において両者が合意できた数少ない事案の一つに、ナ・リーグの指名打者制(以下=DH)の採用がある。
「昨季まで、ナ・リーグ主催のインターリーグ・ゲーム(交流戦)ではDHが使えず、そのため、大谷翔平はベンチスタートとなっていました。ナ・リーグもDH制になれば、大谷の打席数は40以上も増えるので、ホームラン王のタイトル獲得も…」
日米双方のメディアがそう予想している。
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もちろん、「代打待機となっていたナ・リーグ主催試合が大谷に休息を与えていた。体力面が心配」との声もあるが、本当にそれだけだろうか。
「大谷はメジャー移籍後、バットスイングの軌道をアッパー気味に変えています。ホームランを意識しての改造ですが」(プロ野球解説者)
また、バットの形状もビミョ~に変えてきた。グリップエンドの部分を若干だが太くし、日本ハム時代よりも短くした。メジャー投手に力負けしないための工夫であり、21-22年オフもバットの材質を変更している。
「フルスイングした時の力がボールに伝わるように、それから、相手投手の投げたボールの威力がバットを持った手に伝わってきた方が良いと考えたようです」(関係者)
日本ハム時代を知る前出のプロ野球解説者がこう指摘する。
「大谷は外角球をレフト方向に流して打つ技術にも長けています。試合展開や体調に応じて、フルスイングしない日を決めたら、もっと打率が上がるはず」
二刀流として大活躍した昨季、打率だけは2割5分7厘と振るわなかった。ホームランを狙い、打ち損じた場面もあるからだ。
今回の「ナ・リーグのDH制採用」により、体力を温存しなければならない状況も出てくるだろう。