氷河期の氷河が地球の地殻を傾け、大洪水の流れに影響した可能性 (1/5ページ)
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地球最後の氷河期では、膨大な量の水が氷河の中に閉じ込められた。しかし一度それが解け始めると、壮大な洪水となって大地を削り、運河を作り出した。
長い間、地質学者たちはこうした大洪水のダイナミズム(力強さ)を解明できずにいたが、最近になってある重要な洞察がなされた。
それは古代の氷河は非常に大きく重かったため、その下にあった地殻を傾けたということだ。
だが、氷が解けてその上にのしかかっていた重量が抜けると、またも地殻は動き出した。それが洪水の進路に影響を与えたようなのだ。
・氷河による地殻変動と洪水の流れを検証
今回カリフォルニア大学サンタクルーズ校をはじめとする研究グループは、古代の大洪水モデルを用いて、チャネルド・スキャブランドの通路2点において、氷河の融解による地殻の歪み(地殻均衡調整)が、洪水の流れと侵食にどのように作用したのか検証している。
氷河が溶け、大洪水を起こした名残として知られるのが、米ワシントン州東部にある「チャネルド・スキャブランド」である。
研究者らは、チャネルド・スキャブランドにある通路2点(チェニー・パルースおよびテルフォード=クラブ・クリーク)において 氷河の地殻均衡調整をモデル化し、洪水が起きていた氷河期の様々な時点におけるチャネルド・スキャブランドの地形を再現した。