氷河期の氷河が地球の地殻を傾け、大洪水の流れに影響した可能性 (2/5ページ)

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氷河融解による洪水の名残を残すチャネルド・スキャブランド photo by iStock

・古代の氷河は地殻を傾けていた
 これまで、古代の大洪水の進路を再現するにあたっては、侵食や堆積物の移動、環境の3次元力学、氷のダムの壊れ方など、それに影響しただろう様々な要因が検証されてきた。

 しかし今回、現在の地形から過去の地形を推測して、当時の洪水の再現が試みられている。

 「これまでは、高いところにある水の痕跡を見て、そうした洪水を再現しようと試みられてきました。ですが、そうしたものは、あくまで現在の地形に基づいたものです」と、研究の筆頭著者、カリフォルニア大学サンタクルーズ校のタマラ・ピコ助教は述べる。

 そうしてわかったのは、氷河の地殻均衡調整は地球の地殻に影響し、そこから生じた洪水の進路や振る舞いをも左右したことである。

 「氷河はチャネルド・スキャブランドの地殻を毎年10ミリの速度で歪ませた。それは地域のプレートが上昇する速度を大きく上回っており、洪水の進路に影響した可能性がある」と、論文では述べられている。

 「古代の氷河による大洪水は、氷河に左右された可能性が高い。それを再現することで、洪水がどのようにして地球と火星の地形を形作ったのか理解を深めることができる。
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