「鎌倉殿の13人」義経の苦いデビュー戦、大庭景親の最期、史実との違いほか第10回「根拠なき自信」振り返り (3/6ページ)
時政「しかし九郎殿は面白い。『経験もないのに自信もなかったら何もできない』とは、よう言うたもんだのぅ。ハハハ。結構々々。うん、ハハハハハ……」
これは嫌味なしで、純粋に若者らしい九郎の心意気を慈しんでいる父親のそれです。
(義時がホッとした笑みを浮かべていることから、そうと分かります)。しかし当の若者である義経にはまだわからず、苛立っている様子。
義時と義経って、年齢がそう変わらないはずですが、こういうところに苦労の差が出るものでしょうか。
ところで義経って、若い時に見ると「ひたすらカッコいいヒーロー」で、少し社会が解った気になると「才能や血統を鼻にかけた、いかすかねぇヤツ」に変わります。
そしてもう少し歳をとると「可愛い若者」になるような気がします。そんな気がしませんか。
北条政子(演:小池栄子)を義姉上と呼んで思いっきり甘えたりいじけたり、膝枕してもらっている姿はとても可愛かったですね。
しかし当時の御家人たちにそんな余裕などありません。頼朝は彼を可愛がっているようですが、やむにやまれず「その末路」をたどる未来が見えてしまいそうなデビュー戦でした。
大庭景親(演:國村隼)の最期、史実との違い広常をして「どちらが敗軍の将か、わからんな」と言わせしめた堂々たる態度。さすがは東国の御後見。実に立派な最期でした。