【鎌倉殿の13人】源頼朝と梶原景時…和歌を通じて交わされる主従のユーモア (2/4ページ)
「アンタが鎌倉殿かい?いい男だねぇ」
「今日はもう疲れたろ?今夜はウチで遊んで行きなよ」
やれやれ、色男も困ったものだ。そう言えば、蒲冠者(源範頼。演:迫田孝也)の母も遠州池田(現:静岡県磐田市)の遊女だったな。
かつての父上(源義朝)も、こんな感じでモテたのだろうか……頼朝が鼻の下を伸ばしていると、景時が咳払いを一つ。
「……御殿。先を急ぎますぞ」
「わ、わかっておる」
もう外に女を作るのは(頼朝自身も、御家人たちも)こりごり……とは言え、遊女たちから贈り物をもらった以上、何も返さないのはマナー違反。そこで頼朝は、景時に歌を詠みました。
はしもとの 君にハなにか わたすへき
【意訳】橋本のカワイ子ちゃんたちへの返礼は、何がいい=何を渡すべきだろうね?
まったく、こういうところだけはマメなんだから……またつまらぬ見栄で散財させぬよう(放っておけば、モテたい一心で朝廷への献上品さえばらまきかねません)、景時は下の句で釘を刺します。
たゝそ満かハの くれてすきはや
(ただそまがわの くれてすぎばや)【意訳】その辺の丸太でもくれてやりゃいいんじゃないですか?何でもいいからさっさと行きましょうや。