なんというゲス行為!それとも功徳?平安時代、貴族たちが庶民たちに行った「とりばみ」とは (3/4ページ)
左様に争わずとも、まだまだおじゃるぞ。あそーれ!」
客人たちは食べ残しをあっちへ放り、こっちへ放り……庶民たちがそれを追い駆ける様子を見て楽しんだとか。
「よこせ!」「俺のだ!」「どけ!」放られる餌に群がる池の鯉(イメージ)
現代人で喩えるなら鯉の池に餌を放り、鯉たち(ときどき亀とか鳥も)があっちへ群がり、こっちへ群がる様子を楽しむような感覚でしょうか。
それを人間同士でやるなんて……私たちの感覚ではちょっと理解しがたいものの、当時の価値観ではこれを施餓鬼(せがき。飢えた民への施し)の一種ととらえたようです。
終わりに「ほっほっほ……まるで鳥が餌を啄(ついば)んでおるようじゃ」
庶民たちにとっては地面に落ちた食べ物を「とってはむ」から執喫(執咋・取食)であり、貴族たちにとってはそんな庶民たちが「鳥が餌をついばむ」ように見えるから鳥喰……という事情のようです。