なんというゲス行為!それとも功徳?平安時代、貴族たちが庶民たちに行った「とりばみ」とは (4/4ページ)
「とりばみ」の漢字表記
庶民にとって:食べ物を「とってはむ」から執喫・執咋・取食
貴族にとって:そんな庶民たちの様子が「鳥のついばみ」に見えるから鳥喰
現代の私たちが鳥たちを人間より格下の存在と思っているように、平安貴族たちにとっては、庶民は自分と同じ人間とは思っていなかったのかも知れません。
「富める者が貧しき者へ施して、いったい何が悪うおじゃるか?」
何が悪いと言えば「渡し方」が悪いのですが、そもそもやんごとなき貴族が汚らわしい貧民に直接手渡しするなど言語道断。
自らの手を汚すことなく、貧民に施すことで功徳を積める。だから貴族はますます尊くあれる……それが身分社会というものだったようです。
※参考文献:
倉本一宏『平安京の下級官人』講談社現代新書、2022年1月日本の文化と「今」をつなぐ - Japaaan