「酒好きが祟ってトイレで脳卒中」はウソ?上杉謙信の本当の死因はなんだったのか (1/3ページ)
「脳卒中説」は怪しい
戦国武将の死因を探っていると、意外な人が意外なところで亡くなっていることが多いですね。
討ち死にならともかく、意外と「病死」があったりして、屈強な戦国武将でも体の不調には敵わなかったのだなと感じます。
今回はそんな中でも代表格の上杉謙信(うえすぎけんしん)の死と、その死因について探ってみます。
上杉謙信は1578年、将軍家から上洛の要請を受けて、遠征の準備をしていたところ49歳で急死しました。
彼の死因について、これまで最も有力視されてきたのが「脳卒中」です。
これは、謙信が酒好きだったことを根拠としています。彼は梅干を肴によく酒を飲んでいたそうで、アルコールと塩分の過剰摂取で血圧も相当高かったろうと想像でき、なるほどいつ脳卒中で倒れてもおかしくありません。
さらに、脳卒中死因説を補強しているのが、軍記『甲陽軍鑑』です。それには「寅の三月九日に謙信閑所にて煩出し、五日煩い」とあり、この「閑所」が「厠」すなわちトイレとして解釈されてきたのです。
普段から血圧の高い人が、寒い時期にトイレで脳卒中。これは確かによくある話です。