「酒好きが祟ってトイレで脳卒中」はウソ?上杉謙信の本当の死因はなんだったのか (3/3ページ)
また先述の、謙信が倒れた「閑所」についても、これは「静かな空間」「私室」としても使われる言葉なので、「トイレで脳卒中で倒れた」とは限らなくなってきます。
軍記の記述が解釈されていくうちに、お酒好きの謙信はトイレで脳卒中で倒れた、というもっともらしいストーリーが独り歩きし始めたのではないでしょうか。
では本当の死因はなんだったのかというと、これははっきりとは分かりません。
「虫気」の記録があるので、腹痛の症状を伴っていたことは間違いないのですが、病気だったのか、毒を盛られたのか、完全な真相は分からずじまいです。
はっきりしているのは、次の3つです。
①おそらく急性の腹痛だった
②当人に「辞世の句・遺言を準備しよう」と思わせるほど激しい腹痛だった
②倒れてから亡くなるまで9日~13日と5日間苦しんでいる
これらの内容を手掛かりに、医学に詳しい人ならいくつかの死因を挙げることができそうですね。
これまでは素朴な病死だったと考えられていた上杉謙信ですが、このように考えていくと暗殺の可能性も捨て切れない、戦国時代の闇を感じさせる「謎の死」だったと言えるでしょう。
参考資料
JBpress (ジェイビープレス) 戦国ヒストリー BEST TiMES(ベストタイムズ)日本の文化と「今」をつなぐ - Japaaan