【中国人の女子大生が書いた日本語エッセイ】日本僑報電子週刊で「鶴の橋渡し」コラムスタート (3/4ページ)

バリュープレス

」と彼女は微笑み、「よかったら詳しく教えていただけま
せんか」という言葉にで、わたしは漢服のことを話しながら、着物のことを更に詳しく知り
たいと思った。
彼女の話によると、その鶴文は「松喰鶴」と呼ばれ、中国の影響を受けた文様であり、日
本では「めでたい柄」である吉祥文様の一種とされている。長く幸せを運び、千年の長寿
を意味しているそうだ。「千年生きる瑞鳥」と崇拝されてきた鶴は今、着物によく見られ
る文様として、よい兆しやめでたいしるしも意味する。その鶴文のおかげで、今、初めて
日本人の友達ができた。
交流会をきっかけに、わたしたちはよく一緒に出かけていた。交換留学生として中国へ一
年間しか滞在できなかった彼女は、中国語を勉強しながら、着物を身に着けて、積極的に
様々な交流会に参加していた。「着物が日本文化の象徴とされているけど、でもだんだん
着なくなったとともに、着物の文化も忘れられつつある。着物は、単なる服だけでなく、
歴史と文化を身に着けるのと同じだから、その文化を広げようと努力したい。」
それを聞いて、ふと漢服を初めて着たときのことを思い出した。漢服サークルに入ってか
ら初めてのイベント会場で、ばたばたとはしゃいでいるわたしに、先輩は「漢服は中国の
伝統文化も代表しているから、身に着けているときは、常に服が乱れているかどうかを気
を付けなければならないよ」と服を正してくれた。
様々な時代を経て、何千年にわたり伝わってきた漢服は、伝統の重み、歴史の厚みも含ま
れているが、洋服が定着されてから、その素晴らしい伝統文化が忘れられつつあり、中国
人でも知らない人がたくさんいる。わたしも大学に入ってから初めて知ったが、このよう
な素晴らしい伝統文化をなくならないようにしたらいいと常に思っていた。
彼女と知り合ったのをきっかけに、わたしも積極的に色々な交流会へ参加するようになり
、漢服の歴史から刺繡された文様の意味、そこに込められた物語を広めようと努力した。
それが、急に襲い掛かってきたコロナ禍で、今までの生活様式が一変し、生活のリズムが
変わってから、だんだん忘れてしまっていた。

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