「syncrowd - seven chorus」7つの振り子の群れによるキネティック・サウンドインスタレーション展示開催 (2/4ページ)
その様は一見すると、より原初的な聖歌/合唱(chorus)のようでもあり、統制されたオーケストレーションのようでもあります。しかし本作品では、絶対的な統率力であるコンダクター(指揮者)不在のなか、自己組織的な在り方でそれを形作ります。物理現象が作る有機的な視覚・聴覚体験の中で歩き回ったり立ち止まったりしながら、森羅万象を司る自然の摂理に耳を澄ませ、体感することで、自由な想像と独自の発見をしていただければ幸いです。
自己組織化と同期現象
自己組織化現象とは、個が集団を作った時に、何の制御や指揮をしていないにも関わらず、集団的な秩序が生まれることを言う。これは、個体同士が向きや動きを揃えたいという単純な相互作用だけで成り立つ。ホタルの同期、鳥や魚の群れ、雪の結晶、動物の模様や植物の形など、自然界には多くの自己組織化現象が見られ、秩序立った世界の成立に寄与している。
自己組織化現象の一つに「同期現象」がある。個別にリズムを刻むものが多数あった時に、その個体同士が単純な相互作用をするだけで、全体が同じリズムを刻むようになるという現象である。蛍の発光、心筋細胞の鼓動、拍手の同期、メトロノームやロウソク、ペットボトルの同期など、身近にもよく見られる現象である。人間の寝起きのリズムは地球の自転と同期している。
[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM1MDA3OCMyOTI4OTYjNTAwNzhfaVp1VUxydWpOaC5qcGc.jpg ]
振り子の同期と状態変化
syncrowdでは、振り子の同期現象を利用している。複数の振り子が同じ台に載っていると、一つの振り子の揺れが台を揺らし、その台の揺れが他の振り子を揺らすことになる。この力によって同じ台に載ったすべての振り子の揺れは、人為的な制御なしに、勝手に同期していく。