海から5500種を超える未知のウイルスを発見 (4/5ページ)
/ image credit:Zayed et al., Science Volume 376:156(2022)・地球初期の生命の進化を知る手がかりに
こうした発見は、RNAウイルスの進化の歴史を紐解くヒントになるだけでなく、地球初期の生命の進化を知る手がかりにもなる。
新型コロナの世界的流行からもわかるように、RNAウイルスは命に関わる病気を引き起こすことがある。
その一方、化学的なレベルで環境や食物連鎖に影響する微生物など、さまざまな生物に感染するために、生態系の中で重要な役割を担ってもいる。
そんなRNAウイルスが生きている世界をマップ化できれば、地球の生態系を織りなす生物にウイルスがどう影響しているのか知ることができる。
また今回の成功によって、遺伝的データベースから新しいウイルスを分類する手法も改善された。
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・まだわかっていないこと
たくさんのRNAウイルスが見つかったが、それが感染する相手を特定するのは簡単ではない。
また、遺伝的な複雑さや技術的な限界ゆえに、RNAウイルス・ゲノムのほとんどは断片的なものでしかない。
研究グループの今後の目標は、欠けていそうな遺伝子を調べ、それが時間と共にどのように変化したのか解明することであるという。
こうした遺伝子がわかれば、ウイルスの働きをさらに深く理解できるようになるとのことだ。