宇宙に複数の世界線が存在するのなら、タイムトラベルは可能 (3/7ページ)

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 たとえば、あなたがタイムマシンで5分前に戻って、そのタイムマシンを破壊したとしよう。すると5分後のあなたはタイムマシンを利用できなくなる。ならば、そもそも過去に戻ってタイムマシンを破壊できたはずがない。

 つまりタイムマシンを破壊するには、タイムマシンを破壊してはいけないのだ。つまり矛盾した2つの条件を同時に満たさねばならないのである。そんなことは不可能に思える。

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・物理学から見る「親殺しのパラドックス」
 SFのよくある誤解として、パラドックス(ある命題とその否定命題が、ともに論理的に同等と思われる論拠をもって主張されている)は作り出せるというものがある。

 タイムトラベルをする人物は大抵、過去の出来事を大きく変えてはいけない、過去の自分にも会ってはならないと警告される。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズが有名だろう。

 だが物理学におけるパラドックスは、そもそも起こり得ない出来事を指す。理論の矛盾を突くための概念でしかない。

 つまり親殺しのパラドックスは、タイムトラベルの危険性を示唆しているわけではなく、それが不可能であるという意味なのだ。

 イギリスの天才理論物理学者、スティーブン・ホーキングなどは、タイムトラベルが不可能であることを示すために「時間順序保護仮説」まで唱えた。
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