【鎌倉殿の13人】前原滉が演じる一条忠頼、忠実ではどう殺された?『吾妻鏡』を読んでみると…… (3/5ページ)
「さぁさぁ、一条殿。まずは一献……」
忠頼にお酌しようと工藤一臈祐経が近づいてきます。祐経は忠頼を討つ役目を与えられていたものの、いざ事に臨んで怖気づいたのか、顔色まで変わってしまう有り様。
(まずい、これでは暗殺計画がバレてしまう!)
近くにいた小山田別当有重(おやまだの べっとうありしげ)が席を立ち、祐経から銚子を奪いました。
「工藤殿、ここはそれがしがお酌いたしましょう。ちょうど愚息らに給仕の作法を教えたきゆえ……」
有重は二人の息子、稲毛三郎重成(いなげの さぶろうしげなり)と榛谷四郎重朝(はんがやの しろうしげとも)を呼んでレクチャーを始めます。
「よいか。給仕の時は上括(しょうくくり)と申して……袴の裾を膝下で括るのが作法じゃ。ほれ、さっそくやってみよ」
「「ははあ」」
親子のお作法教室に忠頼も注目していると、その左後方から天野藤内遠景(あまのの とうないとおかげ)が太刀をとり、一刀の下に斬り捨てました。
(うむ)
忠頼が斬られたのと同時に頼朝は後ろの障子を開き、素早く避難します。