「飛行機の中でぐずりだした幼い娘。あやすこともできず着陸を待っていると、作業着の男が裏紙に...」(北海道・20代女性) (1/2ページ)
シリーズ読者投稿~あの時、あなたに出会えなければ~ 投稿者:Hさん(北海道・20代女性)
その日Hさんは、1歳の娘をつれて飛行機に乗っていた。地元に帰省するためだ。
フライトは1時間半ほど。幼い娘はそのうちグズり始めたのだが、Hさんはある事情から全力であやし続けることができなかったという。

<Hさんの体験談>
私はその日、飛行機に乗っていました。離婚して故郷に戻ることになったのです。
当時1歳の娘を膝に乗せて抱きしめながら、これからのことをぐるぐると考えていました。とても不安で、飛行機の窓から見える景色が、時折涙で霞んでしまったのを覚えています。
娘が急にしゃべり始めて......1時間半の長旅の中、娘は徐々にグズグズしていきます。でも私には全力であやす余裕もありませんでした。
ただただ、飛行機が着陸するのを待ちました。すると、娘が急にしゃべり始めたのです。
顔を見ると笑っていて、その視線の先には作業服を着た30代後半くらいの男性が居ました。

彼はなにかの裏紙に娘が好きなキャラクターを何個も描いて見せてくれていたのです。
娘はそれに大興奮! グズグズも治り、ずっとキャラクターを見ては喜び、彼とお話しするかのように笑いかけていました。
私は彼の優しさに涙が出てしまい、何度も感謝の気持ちを述べました。
「こんなに温かい人がいるんだと......」私の言葉に彼は、
「いいんです。